作業【黒アペックスシール】
- 2010/05/28 22:05
昨日は真面目?にエンジンのオーバーホールでした。
中は程度が非常に良好だったので、最低限の部品交換&調整。
で、アペックスは黒アペを使用しました。
ココで改めて【黒アペックスシール】について…
ベースは純正の2ピースアペックスシール。
これを可能な範囲でハイトは低くならないようにワイヤーカットで3ピースへ。
そしてアペックスシールにWPC(Wonder Peaning Craft)処理します。
まずココでWPCについて解説。
金属表面に特殊な粒子を高速で噴射させてぶつけるコトで、
局部的に金属の再結晶温度まで高め、熱処理効果や表面の強化を
瞬時に繰り返し、金属表面の組織を微細化するというもの。
内部圧縮残留応力も高めるコトが出来るので、
繰り返しの荷重がかかるパーツの耐久性を上げるコトが出来る処理。
ショットピーニング処理って昔からあるけど、WPCは吹き付ける材料が
非常に小さく、圧縮残留応力を加えるだけでなく、
瞬間的な熱処理も加えて表面の性状改質を行う点が、
普通のショットピーニング処理とは大きく違う点。
市販車のエンジンなどにも採用されている処理です。
まぁ、WPCの説明は今更って感じだけど一応。。。
すでにWPCの説明書くだけで疲れた。。。
(まぁ文章は、ほぼパクリですがw)
さて、そんなWPCをアペックスシールに処理しました。
で、処理したアペックスシールにDLC(Diamond-Like Carbon)処理です。
こちらはまだそれほど聞いたコトはないと思うけど。。。
簡単に書くと、ダイヤモンドに似た特性を持つカーボンって意味。
コレをアペックスシールの表面に皮膜として処理してあります。
効果としては【摩擦抵抗の低減】です。
これも一部のエンジンですでに使われている処理です。
この皮膜は、金属との密着性が低いトコに問題があったんだけど、
DLC専用のWPC処理をプライマーとして密着性を大幅に向上。
と、こんな処理を施したのが【黒アペックスシール】です。
良いトコばっかし書くと胡散臭いので、マイナス面も。。。
皮膜が非常に固いので、若干馴染みが遅い気が…
なのでナラシは少し多めにやってねみたいなw
あくまで固いとは言え皮膜なので、一生ものではございません。
あと、処理費用が若干高価。。。こんなトコかな。
上記で説明したように【黒アペックスシール】は、
ノーマルのシールを加工し表面処理をした物であり、
金属を一から見直した物ではありません。
なので【強化アペックスシール】とも謳いません。
あくまでノーマルシールの性能プラスアルファな考えです。
でも、チューニングってプラスアルファが大事だと思ってます。
【黒アペックスシール】はそんな商品なのです。
以上です。あぁ~、書くの疲れたぁwww
※写真上。真面目にエンジン組んでる最中。
写真下。黒アペックスシール。